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議会報告
REPORT

陳情第50号「大泉第二中学校を分断し教育環境と地域の生活環境を損なう道路計画の見直しを求めることについて〔第2項〕」 と      陳情第51号「補助135号線及び232号線整備計画撤回を求めることについて」賛成討論 【島田 拓】

陳情50・51号の願意に対する賛成討論

2024年3月15日

島田 拓

 日本共産党練馬区議団を代表して、陳情50号第2項、補助135号線および補助232号線の整備計画を見直し、アクションプランに入れないこと、学芸大通りを始めとする周辺既存道路の拡幅整備を進めることについて、陳情51号、補助135号線および232号線整備計画の撤回を求めることについての2つの陳情に対し、その願意に賛成の立場から討論を行います。この2つの陳情は、大泉第二中学校を分断する2つの都市計画道路の整備計画の見直しを求めるものです。

 賛成理由の第1は、135号線、232号線の整備が行われても交通の安全が確保されるかどうかは分からないことです。

 区は、2本の都市計画道路の整備の目的として、歩行者の安全確保など、地域の交通課題の抜本的な解決を掲げています。現在、学芸大通りはバス路線となっており、区もその危険性を強調してきました。しかし、学芸大通りを通る路線が、道路整備後に135号線にルート変更するのかについては現時点では分からないとしています。

 現在、大泉学園駅と上石神井駅間を、学芸大通りを通って行き来するバスの本数は一日96本。ルートが変更されなければ135号線が整備されたとしても危険性は除去できません。仮にルート変更されたとしても今度は遠回りしなければならなくなります。

  学芸大通りはもともと生活幹線道路として拡幅することになっていて、バス路線が変更されるのか分からない中で、歩行者の安全を確保するというのであれば、学芸大通りの拡幅こそ最優先にすべきです。

 賛成理由の第2は、避難拠点としての機能が大きく後退してしまうことです。避難拠点となっている大泉第二中学校について、有識者委員会の提言を見ても、再整備案として検討されている3案のうち2案は、敷地を分断するように都市計画道路が2本通ることになっています。この道路が整備されると、校舎と校庭、もしくは校舎同士を移動する際に道路を渡らなければならなくなります。人工地盤等でそれを回避したとしても、水平移動はできず、バリアフリーや車両移動をどうするのかも大きな課題となります。これが解消されなければ大二中の避難拠点としての機能が大きく後退することになり、整備の目的の一つである防災性の向上とも矛盾するのではないでしょうか。

 賛成理由の第3は、現時点でこの2つ都市計画道路を整備しても交通のネットワークがとしての機能が十分果たせないことです。

 232号線は、大二中以外の東西部分については、優先整備路線にもなっていません。しかも232号線の計画線上には現道はなく、仮に整備する場合、住民に大きな負担を強いることになります。私たちは232号線の整備自体に反対ですが、少なくとも現時点で、交通ネットワークとしての機能を果たすことができない以上、陳情50号が述べている通り、次期ビジョンに入れるべきではありません。

 賛成理由の第4は、住民合意が得られていないことです。両陳情では、道路整備によって良好な環境や教育環境が破壊されてしまうこと、補償を受けても、残地での生活再建は難しく、近隣での土地の確保も難しいことなどを訴えています。さらに陳情50号では1351名が、陳情51号では20名の地権者が署名をしています。住民合意が得られていないことは明らかではないでしょうか。区はこうした人たちの声を真摯に受け止め計画を見直すべきです。

 以上の理由から、日本共産党練馬区議団を代表して陳情50号および51号の願意に賛成の立場らかの討論といたします。

 

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